カウンセラーに向ている人の3つの特徴と5つの人間性とは?

カウンセラーに向ている人の3つの特徴と5つの人間性とは

まえがき

カウンセラーに向いている人の3つの特徴と、カウンセリングをする上で求められる5つの人間性についてまとめました。

この記事を読めばどんな性格の人がカウンセラーに向いているのかを知ることができます。

「心理カウンセラーやキャリアコンサルタントを目指しているけれどもどんな適性が求められるか気になる!」という方の参考になれば幸いです。

 

また、この記事で取り上げている8つの適性(3つの特徴+5つの人間性)は確かに要求水準の高いものです。しかし完璧である必要は一切ありません。不完全なところがあるから人間らしさや人間的魅力が生じるのであり、そうした泥臭い部分がカウンセリングをする上で役立つのです。

 

尚、この記事で取り上げたカウンセラーに向いている人の特色は、あくまで目安程度に考えていただければと思います。「こういう特色がないと絶対にカウンセラーにはなれない」という決まりは存在しないからです。

 

まずは3つの特徴から見ていきましょう。その後、5つの人間性について説明します。

 

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カウンセラーに向いている人の3つの特徴

心理カウンセラーやキャリアコンサルタントに向いている人の3つの特徴として①責任感、②忍耐力、③学習力を挙げることができます。

なぜこの3つの資質が求められるのか順を追って解説します。

1、カウンセリングは心の傷口を開くことでもある

カウンセリングをするということはクライエント(相談者)の心の傷を開くことです。一旦、クライエントの悩みを開いたら閉じるまで責任を負わなくてはなりません。

また、カウンセリングをすれば必ずクライエントの具合が良くなるわけではありません。何も変化がないならまだしも、下手に介入(=クライエントの問題に立ち入ること)すると、逆にクライエントの具合が悪くなってしまう場合もあるのです。特にうつ病や統合失調症といった精神疾患は自殺という形で死に至る病です。

そのため、クライエントの心の傷を開いたら、最後まで責任を負うという責任感をもって仕事に取り組む姿勢が重要です。

2、忍耐力が無ければクライエントの話をじっくり聞くことができない

クライエントの話に全面的に着目し、深く話を聞くことをカウンセリング用語で傾聴(けいちょう)と言います。傾聴は心理カウンセラーにもキャリアコンサルタントにも求められる基礎的で重要なスキルです。傾聴しないカウンセリングは存在しないと言っても過言ではありません。

さて、傾聴をする上でとても重要な要素に忍耐力があります。

高い集中力を維持しつつ、20分、30分とクライエントの話を傾聴するには途中で口をはさみたくなる気持ちをグッとこらえることが重要だからです。

クライエントによってはなんの関係があるのかすぐには分からない世間話(こうした世間話が重要だったりする)や一見すると現実離れした妄想の内容(例えばCIAに見張られているといった妄想)を話す場合があります。そんなとき、忍耐力の無いカウンセラーが「そんなことはありえない」、「それは馬鹿げた話だ」等と口をはさんでしまうと、クライエントは心を閉じてしまい、カウンセリングは大きく後退します。

忍耐力がなければ傾聴ができず、傾聴ができなければカウンセリングはできないのです。

3、生涯にわたって勉強し続けることが大切な仕事

カウンセラーに向いている人の特徴、3つ目は学習力です。「勉強が得意なこと」と言い換えてもいいでしょう。心理カウンセラーの代表的な資格である臨床心理士や公認心理師を取得するには原則として心理系の大学院を卒業することが必須です。この事実からだけでも学習力の重要性は分かると思います。

しかし、それだけではなく、カウンセラーを職業とするためには、学校や養成機関を卒業した後も、カウンセラーとしての専門性を追求するため絶えず学び続けることがとても大切なのです。

そのため勉強が苦手という方はあまりカウンセラーには向いていません。

カウンセラーに向いている人は知識欲旺盛で、優秀な医師の如く、生涯に渡って学び続けることができる人と言えます。

心理カウンセラーに必要な5つの人間性

カウンセラーに求められる人間性と適性とは

心理カウンセラー(キャリアコンサルタントも含む)という職業は会計士やプログラマーといった他の専門職とは異なり、高い人間性が特に重視される仕事です。

ここでは心理カウンセラーに向いている人とはどのような人間性を備えた人なのかを探っていきます。

カウンセラーの適性1、人間性

カウンセラーに向いている人は思いやりと穏やかさの持ち主です。

カウンセリングを成功させるために絶対に必要で、一番大切な要素はクライエントとの信頼関係を築くことです。信頼関係が伴わなければクライエントは自分の心の深い部分を話すことができないからです。信頼関係を築くには話しやすい雰囲気と共感力が必須です。

話しやすい雰囲気をつくりだし、深くクライエントの気持ちに共感を示すことができるのは思いやりあり、親しみやすく、温かい心の持ち主であることが絶対に必要な条件です。

相手を思いやることをせず、自己中心的で、冷たい人が心の傷ついた人を癒せるわけがありません。

また、穏やかで落ち着きがあることも心理カウンセラーに向いている人の特徴です。心が穏やかで安定感があることは話しやすい雰囲気を作る上でとても役立ちます。

こうした人間性は相談援助を行うあらゆる職業において極めて重要で本質的な適性だと言えます。心理カウンセラーはもちろんキャリアコンサルタントにも求められる適性です。

カウンセラーの適性2、守秘義務

心理カウンセラー、キャリアコンサルタントといった相談援助の仕事では守秘義務を遵守(じゅんしゅ)できることが職業倫理上とても大切です。

クライエントの大切なプライバシーを守り、例え家族であっても絶対に口外しないことが必須です。

プライバシーを十分に尊重できない人はカウンセラーには向いていません。

尚、心理カウンセラーが精神科医と連携しチーム医療を提供する場合など、関係者間でクライエントの情報を共有することはあります。これはプライバシーの侵害にはあたりません。

カウンセラーの適性3、ありのままを聞く

カウンセラーに向いている人は先入観が少なく、冷静で客観的な視点からものごとを見れる人です。

なぜ先入観が少ないこと、客観的にものごとを認識できることがカウンセリングにおいて重要なのかというと、そうしたスキルがないとうまく傾聴(クライエントの話に全力で集中し深く聞くこと)することができないからです。

先ほど、「カウンセラーに向いている人の3つの特徴」の2番目として忍耐力を挙げました。忍耐力は傾聴にとってとても重要な要素でした。そして傾聴を必要としないカウンセリングは存在しないと言っていいほど傾聴は重要なものでした。

この傾聴をする上で重要な要素は忍耐力以外にもあります。それはありのままを聞くことです。

クライエントの話をありのままに聞くには先入観が少なく、思い込みが激しくなく、こだわりが強くないといった人間性が重要です。

また話をありのままに認識するには冷静で客観的な態度が重要ですね。

 

しかし、もしいま現在、あなたが、いわゆる思い込みの激しいタイプでも、問題ありません。先入観にとらわれやすく、思い込みの激しい性格傾向は下記で紹介する客観的にものごとを見るための訓練(①~④)を、日常生活の中で繰り返し行えば、そうした性格傾向をよりカウンセラーに向いているものに改善できます。

下記でご紹介する「客観的にものごとを見るための訓練」は「自分は思い込みが強い方ではないよ!」という方が、今よりもっと少ない先入観で、より客観的に、ありのままを聞くことができるようになるための良い練習にもなりますよ!

思い込みが強い場合は、①:自分の思い込みを文章で書きだす②:①で書きだした思い込みの根拠を挙げる③:①で書きだした思い込みの反証(思い込みを否定する根拠、反対意見のこと)を挙げる④:②③で挙げた根拠と反証を元により客観的な新しい考えにはどんなものがあるか?と考え、思案した内容を文章化する

 

尚、傾聴においてクライエントの話をありのままに聞くには先入観を持たないことだけではなく、「なぜこの人はこういう気持ちになったのかなあ」といった原因分析をせずに素直に聞くこと、そして、私はなにも知らないという態度で謙虚に話を聞くことが重要だと言われています。

カウンセラーの適性4、謙虚さと学び

カウンセリングにおいては、クライエントがカウンセラーから学びを得るだけではなく、カウンセラー側も、クライエントから学びを得ることが大切だと言われています。

共に学びを得ることで、カウンセラーとクライエントが二人三脚で成長・変化していくことができるからです。

こうした双方向に学びのあるカウンセリングを実現するためにはカウンセラー側が謙虚さを持っていることが必須です。

カウンセラーが学ぶのは教科書や専門書からだけではないのです。カウンセラーはクライエントからも学び成長していくものなのです。

カウンセラーの適性5、安定性

カウンセラーに向いている人は情緒的に安定している人です。

カウンセリングにおいてカウンセラー側が強い不安感を抱えていたり、カウンセラーが自分自身を受け入れられておらず自尊感情(自分自身をかけがえのない存在だと感じられる気持ち)自己肯定感(自分の良さを肯定的に認める感情)が低いと、カウンセラー自身の不安定さがカウンセリングに悪影響を及ぼしてしまいます

情緒不安定なカウンセラーはクライエントを無条件に肯定し、受け入れることが苦手です。クライエントを無条件に肯定し受容することができないとクライエントは相手が自分のことを理解し受け入れてくれたという感覚を持てなくなります

また不安が強いカウンセラーはカウンセリングがうまくいっているかどうかが心配になり、カウンセリングの効果を期待する気持ちが必要以上に強くなります。このような不安からくる過度な期待は無意識のうちにクライエントに負担をかけてしまいます。

負担を感じたクライエントは当り障りのない表面的なことしか話さなくなったり、実際は気持ちが楽になったわけではないのに、「お陰様で少し気持ちが楽になりました」等とカウンセラーを喜ばせるために、社交辞令のような発言をしたりします。その結果、クライエントは本当のことを話すことが面倒になり、どのように思われても構わないと感じるようになります。

このようにカウンセラーが情緒的に安定していて、心理的に健康であることはとても重要なのです。

人の役に立ちたいという気持ちが重要!

心理カウンセラーを取り巻く状況は厳しいものです。給与的にも恵まれている方ではありませんし、仕事内容は心身ともにハードなものです。そのため「人の役に立ちたい」という気持ちがないと長くカウンセラーを続けることは難しいでしょう。要はカウンセラーという職業は好きでないとやってられない仕事なのです。

産業カウンセラー・キャリアコンサルタントには職業経験が求められる

産業カウンセラーはもちろん、広い意味ではキャリアコンサルタントもカウンセラーに含まれる職業です。産業カウンセラーは心の相談の他にキャリアの相談にも応じます。キャリアコンサルタントはキャリア形成支援を専門とする国家資格ですね。

産業カウンセラーやキャリアコンサルタントが学生の進路相談、転職支援、再就職支援といったキャリアに関する助言をする際、自分自身が様々な企業などで培った職業経験がおおいに役立つと言えます。産業カウンセラーやキャリアコンサルタント自身に転職の経験や上司として部下のマネジメントに携わった経験があればさらに役立つことでしょう。

もし、あなたが相談する人が学校を卒業してすぐにキャリア相談の仕事をはじめた人で、アルバイトくらいしか職業経験がなく、教科書でキャリア支援の勉強だけした人だとしたらどうでしょうか。ちょっと頼りない印象を持ちますよね。

職業経験の豊富な人の方が、キャリアに関するカウンセリングに向いていると言えるでしょう。

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カウンセラーに向いている人「まとめ」

「責任感」、「忍耐力」、「学習力」の3つに加え、「思いやりのある温かい心」、「プライバシーを守れること」、「先入観が少ないこと」、「謙虚さ」、「情緒的に安定していること」の5つを兼ね備えているこが、カウンセラーに向いている人の特色だと言えます。

さらに「人の役に立ちたいという想い」を持っていることも大切な適性です。

またキャリアに関する相談援助を行う場合は「職業経験の豊富な人」がその仕事に向いています。

この記事で取り上げたカウンセラー(広い意味では相談援助の専門職)に向いている人の特質は、絶対的なものではなくあくまで目安として参考にしていただければと存じます。また繰り返しになりますが、完璧である必要はないのです。不完全さの中にクライエントが話を聞いてほしくなるような親しみやすさがあるのですから。

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