交流分析士ってどんな資格?その内容と受験資格を丁寧に説明します!

交流分析士になるには

「交流分析士」と呼ばれる資格には同名のものが2種類あります。日本交流分析学会が認定する資格と、日本交流分析協会が認定する資格です。

どちらも交流分析士という名称なので、紛らわしいのですが、この2つは全く別の資格です(別の資格ですが交流分析を学ぶという点は共通しています)。

この2つの団体の違いは、”学会”がより専門的で、カウンセリングへの応用を重視しているのに対して、”協会”はカウンセリングというよりむしろ自己理解を深めることに主眼を置いています。

 

「じゃあ、協会と学会、どっちで資格をとるのがいいの?」

 

当然の疑問ですね。結論から申し上げますと、”学会”の交流分析士の認定試験は物凄くハードルが高いので、交流分析を学んだことが無い方は受験ハードルの低い協会の交流分析士を目指すのが一番です!

一方、大学で心理学を専門的に学んだ方で、医学、心理学、教育、看護など領域で実務経験がある方ならば、専門性の高い”学会”の交流分析士がおすすめです。

また、既に臨床心理士を取得していて、心理職の実務に携わっている方であれば、学会の交流分析士の資格取得を通じてTAの専門性を高めることができます。

交流分析とは

交流分析(Transactional Analysis、略してTA)はアメリカの精神科医、エリック・バーンが開発した理論です。交流分析を簡単に説明すれば、コミュニケーションを円滑にすることで、人間関係のトラブルを解消する心理療法のことです。

そのために、交流(=コミュニケーション)を分析し、例えば、うまくいかない人間関係のパターンを明らかにしたりします。TAでは「私もOK、あなたもOK」という哲学を基盤に、自己理解と気づきを促すだけではなく、より良い他者との関係を作っていきます。

 

【合わせて読みたい】⇒心理カウンセラーになる方法と心理の資格を分かりやすく解説します!

 

交流分析はどんな場面で役立つのか?

交流分析は心理カウンセリングの技法として役立つだけではなく、良好な家族関係を築くことや、組織内のチームワークを改善するのにも役立ちます。

そのため、カウンセラーだけではなく、看護師や会社経営者もTAを学び、実務に活用しています。また、教育の場面で活用されることも多いです。

協会認定の交流分析士になるには?

協会認定の交流分析士には初級、2級、1級、インストラクター、准教授、教授の6種類があります。初級は20時間の講座を受けるだけで受験資格を得られます

その後、2級⇒1級⇒…とランクアップしていくわけですが、どの資格も基本的には認定講座を修了すれば学歴不問で受験できるので、資格取得のハードルは低いと言えるでしょう。

交流分析を用いた心理カウンセリングの専門性を高めたい方は、初級からはじめて、最終的には教授を目指すようにするといいでしょう。

費用

  • 認定講座受講料:26,460円
  • 認定試験の受験費:17,280円
  • 登録料:12,960円
  • 合格後の入会金・年会費:10,000円

学会認定の交流分析士になるには?

学会認定の交流分析士の受験資格を得るには、まず日本交流分析学会に入会する必要があります。その上で、正会員として入会後3年以上が経過していることなどが求められ、受験のハードルはとても高いと言えます。

以下にて具体的な受験資格を詳しく解説します。

学会への入会資格

入会には審査があり、医学、心理学、教育、看護、保健衛生などの諸分野の職業に従事し、大学卒業かそれと同等以上の学識を有していることが求められます。

受験資格

学会に3年以上在籍し、さらに学会認定のスーパーバイザーの推薦を受けることが必須です。

それだけではなく、①2回以上の学会発表、②学会誌または学術誌に論文が1編以上掲載されること、③交流分析を実際に行った具体的なケース5例以上をまとめた書類、④交流分析による自己分析記録、⑤学会・研修会への参加2回以上、の5つの条件を満たしてはじめて受験資格を得ることができます。

本当に物凄く受験ハードルが高いですね!協会の交流分析士なら講座を受けるだけでいいのに!

しかし、学会の交流分析士は、それだけ専門性が高く評価される資格だと言えます。

試験内容

学会の交流分析士の認定試験は書類審査のみです。理事会が書類内容を検討して合否を決めます。

研修スーパーバイザー資格

研修スーパーバイザー資格は学会が認定する交流分析士を育成するための資格で、この資格を取得すれば、一般的な教育研修の実施に加え、スーパービジョン(面接方式の教育訓練)で指導・助言ができます。言わば、「学会認定交流分析士の先生」になるための資格ですね。

研修スーパーバイザーの受験資格

研修スーパーバイザー受験資格を取得するには、学会の交流分析士資格取得から3年以上経過している必要があります。その上で、下記の5点の書類を提出すれば、この資格を受験することができます。

  1. 学会、研修会、研究会発表4回の研究業績の書類。
  2. 交流分析に関する学術論文2編以上。
  3. 交流分析を実践したケース5例以上をまとめた書類(但しうち1例はより詳細に)。
  4. 交流分析による自己分析記録の書類。
  5. 学会理事の推薦書。

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